ALL FOR 2010 ! 岡田JAPAN観戦記

No. 65


2008年2月6日(水)2010 FIFA World Cupアジア3次予選
日本代表対タイ代表

19:20キックオフ 埼玉スタジアム2002 観客数:35,130人



日 本
4
1
前半
1
1


タ イ
3
後半
0

遠藤 前半21分
大久保 後半9分
中澤 後半21分
巻  後半46分

得点者

ティーラテーブ・ウィノータイ 前半22分


先発メンバーや交代選手、詳細な試合内容はこちらこちらをご覧下さい。

2008年2月6日、東京都心に雪が降る中、埼玉スタジアムへ2010年W杯3次予選初戦のタイ戦を観に行って来ました。
いつもの様に(^^ゞさいたま新都心に行かなければいけない用事があったので、それをこの日に合わせ会社を午後休み15時頃にさいたま新都心に向かいました。さいたま新都心での所用が30分ほどで終了したのですが、この日の気温を考えるとあまり早くスタジアムへ行っても寒いだけだと思い、さいたま新都心のドトールで1時間ちょっとの時間調整を行い(=^.^=)、17時50分頃にさいたま新都心を出て南浦和、東川口を経て浦和美園まで行きました。浦和美園駅からはこれまたいつもの通り、スタジアム北門までのシャトルバスを利用し、北門からこの日の座席のメインスタンド方面に向かいました。さいたま新都心にいた時には雪は止んでいたのですが、浦和美園、埼玉スタジアムではまた雪が降っていました。この日の座席はメインスタンド1階中央、前から4列目と言う絶好のポジションだったのですが、この位置だと頭上に微妙に屋根が架かっておらず雪を被ってしまい撮影がしにくくなるかと思って、本来の席である場所には行かず、メインスタンド後方アウエー側の空いていそうな所に座る事にしました。(^^ゞ 最初に座った場所は結局その席の人が来て移動せざるを得なかったのですが、次に座った席の周りには全然人が居らず(それを狙ってそこに移動したのですが・・・)、その一角はチケットの販売をしていない様な感じでした。そこはタイのゴールラインの延長線上で、前半は日本の攻撃が良く見える絶好の場所でした。(^.^) しかしメインでもそんな状態ですから、この日は親善試合ではなくW杯へ向かう本番の試合だと言うのにバックスタンド(特に2階)やアウエー側のゴール裏やコーナー付近のスタンドには大きな空席が目立つ寂しい状況でした。

Japanブルーにライトアップされた埼玉スタジアム

空席が目立つバックスタンド

大型ビジョンには対戦カードと両国国旗の表示

席に着いた時には既にアップも終盤で、程なくしてアップも終了し選手達はロッカーへ戻って行きました。その後、両チームの選手紹介となり、先にタイ代表のメンバーが発表され、続いて日本代表のメンバー発表が始まりました。この日のGKも安定感のある楢崎かと思い期待していたのですが、発表されたGKは川口(-_-メ)でした。DFは先日のキリンチャレンジカップ2戦と同じでセンターバックに中澤と阿部、左が駒野、右に内田でした。MFは遠藤、中村憲剛、鈴木啓太、山瀬の4人、2トップには高原と先日のキリンチャレンジカップのボスニア・ヘルツェゴビナ戦で胸を強打し途中で下がった巻に代わり大久保が入りました。W杯予選ではこれまでの親善試合と違い、背番号が1番から18番までと決まっているため、従来22番を付ける中澤が2番を、19番を付ける高原が17番になったりしていました。

この日は背番号2のDF中澤

この日先発のMF山瀬

先日のボスニア戦で負傷した巻はこの日はサブでのスタート

それから程なくして両チームの選手が入場しメインスタンド前に整列して、両国国歌の斉唱となりました。この日の日本国歌君が代の斉唱はケミストリーでした。君が代斉唱の後、両チームの先発メンバーの写真撮影が行なわれ、その後選手がピッチに散って行きました。

大型ビジョンに表示された「ALL FOR 2010 !」

この日は巨大レプリカがバックスタンドに出現

メインスタンド前に整列した日本の先発メンバー

そしてタイボールのキックオフで試合が開始されました。
試合は序盤から日本がゲームを支配し、何度もタイゴールに攻め込んで行きました。試合前の評判ではタイはかなりアグレッシブに来るのではないかと言われていましたが、そうではなく元々言われていたように自陣にしっかり引いて守りを固めていました。そんなタイ相手に日本はサイドやCKからの攻撃を幾度も見せたのですが、そのクロスはことごとくゴール前の日本選手には合わず、自陣中央を固める相手DFにカットされてしまっていました。相手ゴールのやや遠目ではボールを回せるのですが、ゴール前では相手の厳しいチェックを受け、なかなか良い形を作る事が出来ませんでした。そんな中、日本は中村憲剛がミドルレンジから、高原がペナルティエリアの直ぐ外からシュートを放ちましたが、これらはいずれも枠を捉える事が出来ませんでした。

しかし日本は前半21分に遠藤がやや右寄りの位置からのFKをゴール左隅に直接決め先制\(^o^)/ 相手GKが一歩も動けず、最初は壁に当たってコースが変わったのかと思いましたが、壁には当たっておらず、大型ビジョンに映ったVTRを見てみるとキレイに弧を描いたボールが壁を越えゴール左隅に突き刺さって行くのがハッキリと分かりました。この日本の先制点に少し寂しい入りのスタンドから大きな歓声が上がりました。(*^.^*)

タイボールのキックオフで前半開始

左サイドからの遠藤のFK

タイゴール前での日本の攻撃

タイ陣内右サイドをドリブルで切り裂く大久保

その大久保が右サイドからゴール前にクロスを入れる

遠藤の右CK

タイゴール前でDFをかわす高原。この後のシュートは枠を外す

遠藤のFK。このFKが見事にタイゴールへ突き刺さる

先制点を挙げ喜ぶ日本の選手。右は抱き合う遠藤と阿部

しかしその歓声もその直後落胆の声に変わってしまいました。前半22分、ゴール前に攻め込んで来た相手FWへのマークが緩く(僕もその瞬間「危ない」と思ったのですが・・・)、その選手にペナルティアリア外中央からミドルシュートを打たれ、それがGK川口の頭の上を越え日本ゴールに突き刺さりました。このシュートもその瞬間はDFに当たったのかと思いましたが、これもDFに当たってはおらず、それならば通常は防げるシュートだったのですが、川口がいつもの悪い癖で前に出過ぎていて頭の上を越されたのでした。ホントに全く信じられないGKのミスだったと思います。(-_-#)
新聞やネットの記事を見ると結果的に勝利したからか「仕方の無いシュートだった」とか「偶発的なスーパーシュート」とか書かれており、川口本人に至っては「あの失点はエアポケットみたいな感じだった」等とコメントし、防ぐことの出来なかったシュートの様になっていますが、個人的な感想としてはこのシーンは相手と1対1になった訳でもなく、遠めからの大きなループシュートを打たれた訳でもなく、単に頭の真上を抜かれているだけの事ですから、GKがしっかりしていれば最悪でも上に弾いてCKに逃れられたはずです。これだから川口の守備は危なかしって見ていられないのです。(-_-メ) 何度も言いますが、日本のゴールを守るGKは安定した危なげない守備をする「守護神」楢崎を使うべきでしょう。

同点とされた後も日本が一方的にペースを握り、サイドからの攻撃やミドルレンジからのシュートを何本も放ちタイゴールに攻め込みましたが、得点を奪う事は出来ませんでした。先制点を挙げた直後にミスにより同点とされてしまった様な状況では得てして悪い方向に転がる事がままあるのですが、その点ではその後タイに攻撃の形は作らせず、結局前半は1対1の同点のまま終了しました。

この日も左右に大きな展開を図っていた中村憲剛

左サイドで相手DFをかわしに行く駒野

その駒野が中央に切れ込みミドルシュートを放つ

この日も先発出場のFW高原

ゴール前へクロスを上げる駒野

FKを蹴るMF遠藤

ハーフタイムに入り、前半もずっと雪が降り続いた凍えるような寒さの中での観戦で身体が冷え切ってしまっていたので、トイレに行き、売店で何か暖かい飲み物を買おうと混雑を覚悟して席近くの出入り口から通路に出ました。しかしこの日の観客数の影響かはたまた見ていた場所がメインの後方だったのでそこの出入り口を使う人が少ないからかトイレも売店もほとんど混んでおらず、売店では暖かいコーヒーをほとんど待つ事なく買う事が出来ました。(^o^) 暖かいコーヒーで少し身体が温まった所でスタンドへ入ったのですが、前半座っていた席からは後半の日本の攻撃がかなり遠くなるので、どうしようか悩んだ末に意を決して(?)元々の席(前から4列目)に向かいました。雪はまだ降り続いていたのですが、席に座ってみると風の影響か雪はピッチの方へ流れ、頭上には降って来ず(たまに降り込んで来る事はありましたが・・・)撮影にもほとんど影響がありませんでした。(^.^)

その席に座って程なくして両チームの選手がピッチに戻って来ました。両チームともハーフタイムでの選手交代はありませんでした。その席からはピッチに出てくる選手が本当に直ぐ間近に見られ、座ってみて改めてその席の素晴らしさを実感しました。従って後半の写真からはアングルがかなり変わっています。(=^.^=)

そして日本ボールで後半が開始されました。
後半も試合開始直後から日本が圧倒的にペースを握り、前半と同じくサイドからクロス攻撃を仕掛けて行きました。しかしこれまた前半と同じく守備を固めるタイDFにクリアされ、そのこぼれたボールをミドルレンジからシュートに行くと言う攻撃を何度か仕掛けましたが、これまた枠を捉える事が出来ませんでした。前半の序盤と同じような状況に前半のミスからの同点劇の時に思った「悪い方向」が頭をよぎったのですが、それを振り払うかのように後半9分、日本が勝ち越し点を奪いました。(^^) 山瀬が左CK付近でのDFとの1対1を制しゴールラインギリギリを中に切れ込んで行った所をカバーに入った相手DFにボールをカットされたのですが、そのボールが中村憲剛に当たってゴール前にこぼれた所にちょうど大久保がいてそれをゴールに押し込み「ごっちゃん」ゴール(^_^;)を挙げたのでした。ラッキーな勝ち越し点でしたが、後半の早い時間の勝ち越し点に「悪い方向」に転がる事がなくホッとした次第でした。

ハーフタイムを終え、ピッチに戻ってきた日本の選手達

日本ボールのキックオフで前半開始

この日もピッチサイドにいたTBS解説の小倉

日本ゴール前での攻防

タイ選手をかわしゴール前にクロスを上げる中村憲剛

日本ゴール前に入ったボールをクリアする中澤

タッチライン沿いで岡田監督の指示を聞く阿部

タイゴール前での日本の攻撃

駒野からのボールを受け、中に切れ込んでいく遠藤

その後はこの日の雪が降る低い気温という天候のおかげか後半に入ってタイの動きが落ち、またその運動量が落ちたタイが日本の攻撃をファイルでしか止められなくなり、タイの一人の選手が2枚目のイエローで退場となり10人になった後の後半21分に中村憲剛のFKに中澤が頭で合わせ3点目を挙げました。3点目が入り、スコア的にも安心出来るようになった日本は後半23分に山瀬に代えこの日負傷で先発を外れた巻を投入しました。巻の投入でフォーメーション的には3トップの様な形になりました。その後も日本は圧倒的にゲームを支配しタイゴールに何度も攻め込んで行きました。日本の守備陣もタイの攻撃を完璧に抑え、見るからに動きの鈍くなったタイはFKやCKでゴール前にボールを入れるのがやっとという状態で攻撃の形を作れず、前半の得点時の様なシーンは全く見られませんでした。(^.^)

この日もセンターバックに入っていた阿部

雪が降り続く中、他の選手に何か指示を送るDF内田

中澤のボンバーヘッドで3点目を挙げる

3点目に喜ぶ日本の選手達。中央は中澤と中村憲剛

後半23分、山瀬に代え巻を投入

左サイドをドリブルで上がる駒野

日本は後半36分に少し疲れの見える高原に代え播戸を投入。播戸はこの寒い中一人だけ半袖のウエアを着ていました。(^.^;) 高原はこの日もノーゴール。身体のキレもあまり良くないように思われ、キリンチャレンジカップからの3戦を見る限りまだコンディションが整っていないような感じでした。さらに後半42分には大久保に代えて羽生をピッチに入れて来ました。そして試合もロスタイムに投入した後半46分、遠藤の左CKからファーサイドにクロスが入り、そこへ巻がノーマークで飛び込みダイビングヘッド。ボールは見事にタイゴールに突き刺さり日本がダメ押しの4点目を挙げました。このシーンは通常は足で決めるような低いボールだったのですが、さすがに「利き足は頭です」と言う巻だけあって(*^.^*)、この低いボールにもヘッドで合わせに行きました。

日本ゴール前に入ったクロスをヘッドでクリアする鈴木啓太

この日、後半23分から入ったFW巻

日本のセンターバックコンビ、阿部と中澤(奥)

降りしきる雪の中、一人半袖の播戸

後半ロスタイム、巻のダイビングヘッドで4点目をゲット

4点目を挙げた巻に抱き付いて喜ぶ播戸と中澤(左)

そして程なくしてロスタイムも終了。日本が4対1でタイに勝利しました。試合終了後、選手たちがサポーター達に挨拶するためピッチを廻り始めました。僕の席の周りには試合終了と同時に後方から多くの観客が選手を間近で見ようと押しかけて来てゆっくり撮影が出来ないのと、寒いので早く帰りたいという気持ちから(^^;、選手たちが僕の前から遠ざかって行くのと同時に席を立ち、帰途に着きました。この日の観客数はこれまでの代表戦の約半分くらいだったのですが、それでも帰りの浦和美園までの道は結構混雑していました。この日も一人での観戦だったので(#^.^#)、その混雑の中、人の間を縫うようにして足早に駅に向かいました。電車に乗ってようやく雪中の観戦で冷え切った身体が少し温まって来ました。そして溜池山王で千代田線に乗り換え、真っ直ぐ自宅まで戻って来ました。

試合終了後、勝利を喜ぶ日本の選手達

試合後の楢崎。この日の試合を見てもやはり日本のゴールを守るのは楢崎でしょう

サポーターの声援に手を挙げて応える中村憲剛

この日の試合はスコア的には完勝で、翌日の新聞やネットにも好意的なコメントが多く見受けられましたが、僕個人的にはそうは思いませんでした。4得点の内3点はセットプレーからのもの、また大久保の得点も偶発的なこぼれ球からの「ごっちゃんゴール」で、完全な流れの中で奪ったゴールは無く、さらにタイが退場者を出し10人になってからも流れの中から完璧にタイの守備を崩したシーンは見られませんでした。このような状況では体格で勝るタイには勝てても中東のチームのバーレーンやオマーンには通用しないかもしれません。流れの中から点を取れないというのは今後の展開次第では致命傷になるかもしれません。

今回のタイ戦、勝ち点3を取った事は大きいですが、初戦のプレッシャーがあるにしてもホームでもあるし実力的にも勝って当然。点の取り方とかGKとかまだまだ課題が残る一戦だったと思います。今後は起用する選手を一考する必要(もちろんGKも!)があるでしょう。

写真をクリックすると拡大写真が見られます。

No. 63
日本対チリ
No. 64
日本対ボスニア・ヘルツェゴビナ




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